文字のデザイン室MOO:私が使った道具たち(2)


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ポールルーラー&ルンドペン

これは袋文字を描く時よく使いました。
 ルンドペンはいろいろな幅のペン先がそろっています。ポールルーラ−を転がしながらルンドペンで線を引きます。
 ポールルーラ−の両端にはゴムがついていてガラス棒が紙に触れません。ですから横線が乾いていなくても縦線がすぐに引けます。


雲形定規/自在定規

 この雲形定規は12枚がセットになったものです。描きたい曲線にあった雲形をみつけるのが少し大変です。

 自在定規は前いたデザイン会社では通称「へび」と呼んでいました。中に鉛の棒が入っていて、外側がやわらかいプラスチックで覆われており、その名の通り自在に曲げられます。ただし、おおまかな曲線ならいいのですが、入りくんだ曲線を引くのには向きません。
 無理にギュッと曲げて小さいRを作ろうとしても反動で戻ってきてしまい、形を固定できません。
定規の外側を覆っているやわらかなプラスチックに摩擦力があって紙の上ですべらないようにできています。しかし、この摩擦力のためにペンまでも滑りにくく、私にとって、あまり使いやすい道具ではありませんでした。



スタイラス/みそべら

 スタイラスはインレタ(インスタントレタリング)の転写に使用します。私が使用したインレタは文字を飾る罫などにつかう小さな花だったり星だったり、ちょっとした小さなものだったので、わざわざスタイラスに持ち替えるほどの事はなく、溝引きに使うガラス棒の頭で擦ったりする方が多かったです。

 この木製のヘラは「みそべら」と書いてあります。デザイン用具ではありませんが結構便利に使いました。スクリーントーンを圧着させたい時、スクリーントーンの上に紙をのせてこの「みそべら」をつかむように上から握って小指側に力を入れて紙の上からスクリーントーンをこすりスクリーントーンを固定します。(ここで言う紙とは正式名はわかりませんがインレタを買うと一緒に入っているノリ面を覆っているあの紙の事です。みそべらがとても良く滑り、使いやすい紙です)又、切り貼りした写植などを固定したい時はこの方法ではなく、本体の紙自体を裏返しにして裏面をみそべらでこすります。切り貼りしたものを机の面とみそべらとで圧着するという訳です。


溝さし&ガラス棒

 これは竹製の物差しです。プラスチックの溝さしは上から力が加わるとしなってしまうので机の上に置いて使わなくてはなりませんが、竹製は片側を浮かせて使う事ができます。ですから横線を引いた後乾いていなくても縦線がすぐに引けます。
 実際には、とりあえず浮かせる必要のない横線、浮かせる必要のある縦線、どちらの場合も持ち方は常に同じで、左側をわずかに浮かせて描いていました。


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